40代の転職で介護が有利な理由は?
介護業界は人材を求めている!
介護職は現在深刻な人材不足となっています。
介護の仕事はその仕事内容や人間関係の難しさ、給与水準の低さから、就業する人が少ない業界となっています。
それに加えて、高齢化の進展が著しく、介護施設やサービスは増える一方にもかかわらず、働く人材が少ないため、どの施設でも人材確保に四苦八苦しているのが現状です。
そのため介護職の求人は非常に多く、転職先を探しやすい環境となっています。
40代からでもキャリアアップが可能
介護職は経験はもちろんですが、資格を取得することでキャリアアップが可能です。
例えば、ケアワーカーのメイン資格「介護福祉士」は3年の実務経験で受験資格ができ、40代からでも十分間に合います。
介護福祉士の資格を取得することで、多くの施設でリーダー的な役割を果たすことができ、待遇のアップも十分期待できるでしょう。
また介護職は人と接する仕事であるため、コミュニケーション能力やチームワークのスキルが必要となります。
これらのスキルは人生経験や会社での経験で身につくもので、40代のこれまでの人生経験は、必ず介護職としての仕事の役に立つでしょう。
定年まで安心して働ける
日本の高齢化率は、長年増加し続け、今後も上昇を続けると予想されており、この高齢化社会に対応するために、介護サービスや介護職の需要は高まり続けると思われます。
以下は日本の高齢化率の推移を示した表です。
【高齢化率の推移(現状と予想)】
年度 | 高齢化率 |
1960年 | 5.7% |
1985年 | 10.3% |
2000年 | 17.4% |
2020年 | 28.9% |
2030年(予想) | 31.2% |
2040年(予想) | 35.3% |
1960年には5.7%だった高齢化率は、近年急激に上昇し、2020年には28.9%となっています。
さらに今後の予想でも高齢化率は上昇を続け、2040年では35.3%と20年後はさらに高くなると予想されており、介護職は40代なら定年までは働き先がなくなることは少なそうです。
現場介護職の給与は意外と良い!
最近の介護職の給与については、地域や施設によって異なりますが、一般的には需要が進んでいることから上昇している傾向にあります。 具体的な数字としては、介護福祉士の平均月収が約定27万円から30万円程度、介護職員初任者研修(ヘルパー2級)の平均月収は約20万円から23万円程度と言われています。
また、政府による介護人材育成推進プログラムや地方自治体の支援事業、施設ごとの福利厚生の改善などもあり、待遇改善に取り組む施設や企業も増えてきているようです。
就職しやすさやキャリアアップの可能性を考えると、給与水準は悪くないのではないでしょうか?
40代におすすめの介護転職先
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、高齢者の方々が暮らすための施設であり、健康状態や身体機能が低下している高齢者に対して、介護サービスや医療ケアを提供することを主な目的としています。
おすすめポイント① 介護スキルの習得が可能
特別養護老人ホームには、比較的要介護度の高い方が長期間、多くの人数入所されています。
また、介護、看護、リハビリ職など多くの職種が協力して介護を提供しています。
そのため、多くの介護が必要な方を多くの人数、さまざまな職種とともに介護するため、他の施設に比べて多くの介護7スキルを習得することができます。
おすすめポイント② 雇用環境が安定している
特別養護老人ホームの運営主体は多くの場合、地方自治体や社会福祉法人です。
運営主体がしっかりしているため雇用環境が安定しており、社会保険や厚生年金退職金などの福利厚生が比較的充実しています。
おすすめポイント③ 給与水準が高い
介護施設の給与水準は、施設の所在地、規模、運営形態などによって異なりますが、特別養護老人ホームは給与水準の高い施設として有名です。
給与の高い介護施設を選ぶなら特別養護老人ホームがおすすめです。
介護老人保健施設
介護老人保健施設は、高齢者や介護が必要な人々のために提供される施設で、医療・看護・介護サービスを中心に提供する施設です。
介護老人保健施設では、医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、栄養士などの専門スタッフが常駐し、患者の健康管理や日常生活の支援を行います。
おすすめポイント① 専門スキル習得なら老健がベスト!
介護老人保健施設は中間施設と呼ばれており、在宅復帰のためにリハビリテーションを行います。
そのため医師をはじめ理学療法士や作業療法士などが常駐しており、幅広い知識を持った専門職とともに働くことができます。
また在宅復帰支援施設のため、利用者の回転もはやく、多くの対象者と関わることができるため、介護やリハビリも専門スキルや知識を身につけるには最適の施設となっています。
おすすめポイント② 給与水準が高い
介護老人保健施設は、特別養護老人ホームとともに給与の高い施設として有名です。
介護老人保健施設は医療法人が運営しています。
また入所施設のため夜勤もあります。
運営主体がしっかりしており、夜勤手当もあることから、他の施設に比べて給与水準が高くなっています。
デイサービス
デイサービスは、高齢者など、介護が必要な方々に、日中の時間帯に利用できるサービスです。
家族の介護者が仕事や日常の生活を送るための時間を確保することができます。
デイサービスでは、食事や入浴、トイレ介助などの身体介護や、レクリエーションや社会活動、リハビリなどの精神的・社会的な支援を提供します。
40代でも目指せるキャリアプラン
ここからは40代で介護職に就いた場合のキャリアプランをいくつかご紹介します。
施設の介護主任・リーダーを目指す
✔️入所施設介護職員→介護福祉士取得→介護主任
一般的にもっとも多いのがこのタイプです。
未経験でも就職できる入所施設の介護職員として働き始め、経験を積みながら介護福祉士を取得、さらに経験を重ね介護職の主任やリーダーを目指します。
このパターンで大切なのは「介護福祉士」を取得することです。
施設によっては資格取得支援が充実していることもありますが、支援制度がない場合、自ら計画的に取得しないといつまでたっても取得に向かわないこともあります。
キャリアアップを目指すなら、3年で介護福祉士は確実に取得しておきましょう。
ケアマネジャーを目指す
✔️デイサービス介護職員→介護福祉士→ケアマネジャー
介護分野で人気の高いケアマネジャーを目指すプラン。
デイサービスも資格なしでも働くことができるため、デイからスタートするのがおすすめです。
またケアマネジャーを目指すなら、在宅系サービスに関わっておくのがオススメ!
デイサービスでは、自宅で生活している利用者様に関わることができるため、在宅の知識が身につき、試験でも業務でも役立ちます。
施設やデイサービスを開設する
✔️デイサービス介護職員→デイサービス管理者→デイサービスを開設
少しハードルは高いですが、介護で経験を積むことで施設やデイサービスを開設することも可能。
自ら開設することで自分の理想とする支援が実現しやすくなります。
開設を目指すならできるだけ自分が開設したい種類の施設で経験を積みましょう。
上記例のようにデイサービス開設を目指すなら、デイで働き、管理的な役職を経験するのがオススメです。
まとめ
1.介護職は人材不足が続き、40代からでも十分キャリアが積めるため、40代の転職先に向いている。
2.40代から介護するなら、特養、老健、デイサービスがオススメ!
3.40代からでもさまざまなキャリアプランがあるのが介護の大きな魅力である。
コメント