施設別給与ランキング
まずは施設別の給与ランキングを紹介します。
なおこのランキングは、令和2年度に厚生労働省が行った介護従事者処遇状況等調査を参考に作成しています。
順位 | サービス名 | 平均給与 |
---|---|---|
第1位 | 特別養護老人ホーム | 350,430円 |
第2位 | 介護老人保健施設 | 338,920円 |
第3位 | 特定施設入居者生活介護 | 322,020円 |
第4位 | 介護医療院 | 312,600円 |
第5位 | 訪問介護事業所 | 306,760円 |
第6位 | 介護療養型医療施設 | 306,420円 |
第7位 | 通所リハビリテーション | 305,660円 |
第8位 | 小規模多機能型居宅介護 | 287,980円 |
第9位 | 認知症対応型共同生活介護 | 287,770円 |
第10位 | 通所介護 | 280,600円 |
この調査結果によると、第1位は特別養護老人ホームとなっています。
また4位まで全て宿泊のある施設となっており、やはり夜勤ある仕事の給与が高いようです。
5位は意外にも訪問介護事業所で、夜勤がない仕事の中ではもっとも高い給与となっています。
通所介護は比較的規則的な勤務が期待でき働きやすい職場ですが、給与はこの中で最下位となっています。
上位3つの施設をご紹介♪
それでは今回のランキングで上位となった3施設、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、特定施設入居者生活介護の概要を紹介していきます。
特別養護老人ホーム
施設の概要
特別養護老人ホーム(特養)は常時介護が必要になった方が、入所して介護を受けるサービスです。
入所されている方のほとんどは要介護3〜要介護5の認定を受けた方で、かなりの身体介護が必要となります。
入所施設のため当然夜勤もあり、スタッフは交代制で働いています。
介護職員のほか、看護師、栄養士、生活相談員、機能訓練指導員などが配置されています。
仕事内容
特別養護老人ホームは体調の安定している利用者が、長期間の入所する生活施設。
特養で働くスタッフのおもな仕事は、食事、排泄、入浴などの生活介護です。
そのほかレクリエーションを提供したり、機能訓練のお手伝いをしたりすることもあります。
介護の必要な方が多いので、一日のなかで身体介護をしている時間がもっとも多くなります。
夜勤ではイブニングケア、巡回、体位交換、オムツ交換、モーニングケアなどを行います。
働くメリット
やはり給与水準が高いのが一番のメリットです。
特養は社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設で、夜勤もあることが給与の高い理由と考えられ安定性も抜群です。
また介護度が重度の方が多いので、スタッフの身体的負担は大きい傾向ですが、たくさんの方の身体介護を実践する中で、自ずと介護スキルは向上し、柔軟な対応ができるようになるでしょう。
介護老人保健施設
施設の概要
介護老人保健施設(老健)は特養と同じく入所施設ですが、老健はリハビリ施設であるという点に違いがあります。
老健は医療機関での治療やリハビリ後、そのまま在宅復帰が難しい場合に、一定期間入所してリハビリを受ける中間施設という位置付けです。
スタッフは、介護職員や看護師のほか、医師、理学療法士、作業療法士などの医療職も配置されています。
仕事内容
老健での介護職員の仕事は、基本的に特養と同じく入所者の身体介護で、仕事内容に大きな違いはありません。
ただ特養は、施設の生活を継続する方が対象ですが、老健は在宅復帰を目指している方の介護であり、在宅を見据えて、より自立を意識した介護が必要となります。
働くメリット
在宅復帰支援施設であることからリハビリテーションに深く関わることができます。
老健では、介護職も理学療法士などリハ専門職とともに在宅復帰の支援を行います。
リハビリ、自宅の改修、福祉用具の選定など他の施設では経験できないこともたくさんあり、老健に勤めることで、介護士としてのスキルアップが期待できるでしょう。
特定施設入居者生活介護
施設の概要
特定施設入居者生活介護は、一定の基準をクリアした「特定施設」に入居している利用者に、日常生活の介護等を行うサービスのことです。
特定施設に該当する施設は以下のとおり。
- 有料老人ホーム
- ケアハウス
- 養護老人ホーム
仕事内容
入居されている方の食事、排泄、入浴などの日常生活上の介護を行います。
そのほか掃除、洗濯や買い物などの生活支援、生活相談など、生活全般の支援を担います。
特養との違いは利用されている方の介護度です。
特養は要介護3以上の方が入所できる施設ですが、特定施設に入居されている方は、予防支援を含めると要支援から要介護までと幅広く、比較的介護度の低い方の介護を行います。
働くメリット
比較的軽度の方の介護となることが多いため、スタッフの身体的負担は軽い傾向です。
身体的負担が少ないのに給与が高いのは大きなメリットですね!
また状態の安定されている方が多く、長期間入居されるため、じっくりと関わることができ、利用者の方と信頼関係が築きやすいのも働きやすいポイントになります。
ここまで給与の高い介護施設の概要や仕事を解説しましたが、ではどうすればガッツリ稼げる施設に就職できるのでしょうか。
最後に希望の施設に就職するおすすめの方法を紹介します。
希望の施設に就職したいなら転職サイトがオススメ!
介護士が転職するには、ハローワーク、知人の紹介、人材紹介サービス、転職サイトなどさまざまな方法があります。
どのサービスにもそれぞれ一長一短ありますが、その中でも私が特におすすめするのは、転職サイトの利用です。
ここでは介護士の転職に転職サイトをおすすめする理由を紹介します。
求人数が非常に多い
転職サイト活用のメリットは、なんといってもたくさんの求人を保有していることです。
そのため多くの求人を比較しながら自分に合った仕事をじっくりと選ぶことができます。
介護職は業界に特化した求人サイトもとても多いので、施設ごと、職種ごと、夜勤なしなど、介護職ならではの選び方もとてもしやすくなっています。
転職に関するサポートが受けられる
なかにはコンサルタントが在籍し転職に関するアドバイスやサポートをしてくれるサイトもあります。
サービス内容はサイトによってそれぞれですが、
- 求人探しの代行、紹介
- 面接対策の指導
- 会社との条件交渉の代行
非公開求人がある
まとめ
- もっとも給与が高いのは特別養護老人ホーム!
- 夜勤のある施設は比較的給与が高い!
- ガッツリ稼ぎたいなら転職サイトで探すのが良い!
コメント